男の道楽倶楽部

Vol.13・アメカジ-「ヴィンテージ・ジーンズ」

Vol.13・アメカジ-「ヴィンテージ・ジーンズ」 一昔前までは若者のファッションとして認知されていたジーンズだが、最近は年齢や性別に関係なく、中高年にも広く親しまれている。
80年代から90年代にかけて、若者の間で大流行したのがヴィンテージ・ジーンズ。高価なものは1本100万円から200万円で取引されていた。なかには500万円以上したものもある。はくことを目的とせず、風化を防ぐために完全密封して保存する人もいた。
もともとジーンズの売りは丈夫さ。大切にはき続ければ何十年も使える。しかし、ヴィンテージ特有の色落ちを求めて何十万円も出して買ったものの、いざはいてみると風化が進んでいて破れてしまった、なんてことも少なくない。そのため、状況は少し変わってきている。

数百万円のヴィンテージがレプリカなら数万円!

「やはりヴィンテージの魅力は、はいて楽しむことだ」とばかり、88年に国産ブランドの「ドゥニーム」は昔ながらの技術、製法にこだわったレプリカ・ジーンズの生産を世界に先駆けて開始した。1本2万円ほどで、生地も新しく頑丈で、はきこんだときの色落ち具合や雰囲気にも違いがあるため、若者の間で人気を呼んだ。
その後、レプリカ・ジーンズはイギリス、イタリアと広くヨーロッパまで伝わった。そして驚くなかれ、いまや世界で生産されるものの大半は日本製なのである。戦後にアメリカからやってきた旧式の織機とそれを扱える職人が日本に残っているので、高いクオリティーの製品が生産できるのだ。

1本をはきこんで、ヴィンテージ感を出すには長い時間がかかる。普段、ジーンズをはく機会の少ない人にとっては高い壁だが、ユーズド加工が施された3万円ほどのものでも十分にヴィンテージ感が楽しめる。
加工技術に関しても日本の職人だから出せる風合いだと世界からの評価は高い。1本1本手作業で進められる加工には手が込んでいる。

私たちの発行する雑誌『ライトニング』でもヴィンテージジーンズは人気の企画。雑誌と連動した当サイトのアメカジカテゴリーからは「ドゥニーム」が購入できるほか、ヴィテージジーンズの奥深い魅力を追求したコンテンツも用意している。

(エイ出版社「ライトニング」編集長・松島睦)


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