こだわりのビジネスツール

Vol.1・「世界最高級の鉛筆」

数年前まで、「趣味は?」と聞かれて「文房具」なんて答えると「は?」と首をかしげられたものだ。しかし今、大手の文具店は連日、老若男女でにぎわい、東京都心の六本木、丸の内など新開発エリアに続々オープンしている雑貨店の主力商品のひとつはステーショナリーというのが現状である。
ビジネスシーンではパソコンをはじめとするデジタルツールが仕事道具の主役となったが、それでもやはり筆記具は欠かせない。とくに、商品企画やデザインなどクリエーティブな仕事に携わる人ほど、アイデアを生み出す道具としてのペンやノートにこだわる傾向が強い。
なかでもクリエーターたちに大人気なのが万年筆。数百円ながら書きやすい国産の廉価モデルから、1本200万円を超える宝石のような限定モデルまで、万年筆市場は百花繚乱。新製品も続々と登場している。

大人の趣味コラム/男の道楽倶楽部・Vol.5・文具-「世界最高級の鉛筆」 しかし、本日はあえてビジネスツールとして「鉛筆」をお勧めしたい。数ある筆記具の中で、鉛筆は誰にとっても身近で、ありふれた存在。だが、確実に書け、消しゴムで簡単に消せるし、こすってもにじみづらく消えたりしない。シンプルで壊れることもない。私は、鉛筆こそが筆記具の中で最強の存在なのではないかと実は思っている。
そんな鉛筆の中で、最近人気が急上昇しているのはドイツの筆記具メーカー「ファーバーカステル」の高級ライン「グラフフォンファーバーカステル」の「パーフェクトペンシル(写真)」だ。

エクステンダーと呼ばれる金属製のキャップは、プラチナコーティングされ、まぶしいほどに輝く(上位モデルには純銀製もある)。内部にはシャープナー(鉛筆削り)が巧妙に組み込まれている。しかも鉛筆の木軸には最上級のシダーが使われ、手触り、書き心地はもちろん、削りやすさにまで気を配っている。
ファーバーカステルは1761年に鉛筆会社として創業し、現在の六角形鉛筆を標準化した。世界中の文具好きにとっては見逃せない老舗だ。
パーフェクトペンシルには3150円のものも含め、いくつかのバージョンがある。その中でも「グラフフォンファーバーカステル」のプラチナコーティングモデルの価格は1セット3万1500円。替えの鉛筆も5本セットで6300円と、鉛筆の価格としては破格。そのため、ちょっと前までは知る人ぞ知るレアなアイテムだったが、今では文具好きの憧れの的となり、輸入元が驚くほどの好調な売れ行きだという。

私たちの雑誌『趣味の文具箱』では、こうした高級文具も多数紹介している。当サイトの文具カテゴリーでも、今回紹介した「パーフェクトペンシル」も購入可能だ。また、小社より発売中の『ステーショナリーマガジン3』では、もっと手ごろなペンやノート、クリップなどデスク周りを彩るアイテムを多数紹介しているので、ぜひ書店や本サイトでチェックしてほしい。
(エイ出版社『趣味の文具箱』『ステーショナリーマガジン』編集長・清水茂樹)

『夕刊フジ』2007年6月18日発売号掲載

文具最新刊の紹介
ステーショナリー
マガジン004
1,365円(税込)
趣味の文具箱 Vol.10
1,575円(税込)
趣味の文具箱 Vol.9
1,575円(税込)
NOTE&DIARY Style Book2
1,575円(税込)
万年筆クロニクル
3,360円(税込)
ステーショナリー
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1,260円(税込)
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