シェア ザ トレイル



シェア ザ トレイル “ハイカーズ・シミュレーション”を行えば「MTBがどう思われているか?」がわかる!

ハイカーの身になる機会って意外とないんですよね……

丹羽隆志さんはMTBライダーだが、歩きで登山も楽しんでいる。登山者としてトレイルを歩いているとき、MTBとは挨拶は交わすものの「できるだけ遭いたくない」と感じていたのだそう。だからこそ「逆の立場になってみないとわからないものなんだな……」と思い、MTBライダーたちに「ハイカーの気持ちになってみるために“歩き”で山に行ってみないか?」と誘ったという。だが、MTBライダーはまったく集まらなかった。
「仕方ないですよね。だってMTBライダーたちは、山には“MTBで”行きたいのだから……」と丹羽さん。そこで考え出したのは……。

“ハイカーズ・シミュレーション”でわかる相手のキモチ

「このままでは、自分たち(MTBライダー)の首を締めることになる」と危機感を感じた丹羽さんは、右ページの“ハイカーズ・シミュレーション”をトレイルライドの休憩時に行うことを考えた。あえて山に呼ぶのがムリならば、“いる場所”で行えばイイ。 じつはBCレポーターも、トレイルライド中に丹羽さんの行うハイカーズ・シミュレーションを体験する機会があった。「カサカサ……と音がしたと思ったら、いきなり黒い陰が横を通り過ぎて驚いた!」というのが素直な感想。 丹羽さんは「MTBライダーは『ゆっくりと、気をつけて走行した……』と思っていても、ハイカーは『すごいスピードで驚かされた』と思うものだ、ということがわかったと思います。また、トレイルではスタンディングで走ることが多い。つまり、ハイカーよりも大きな塊が“すごいスピード”で通過するのです。これでは恐怖感を与えてしまいますよね……」と言う。
「だからハイカーと出会ったらバイクを降り、脇を通り過ぎるときはハイカー側に自分が立って歩くとイイと思います」と丹羽さん。さらに、派手なレーシングジャージ+目の動きの見えないミラーレンズや暗いレンズのサングラスに脅威を感じる人も意外と多いのだ、という。
走れる場所を自分たちでなくしてしまわないためにも、まずは“相手のキモチ”を体験してみる。その手段としての“ハイカーズ・シミュレーション”、MTBライダーならぜひ一度行ってほしいと思うのだ。

“ハイカーズ・シミュレーション”の方法

“ハイカーズ・シミュレーション”の方法 ■準備
ハイカー役の人(何人でも)、マウンテンバイカー役の人(1.2人)

■やり方
(1)道端にハイカー役の人が並び、一人ずつの間隔は50cm程度で、全員が同じ方向を向きます。

※小学校でやった“前習え”のような感じです。

(2)ハイカー役の人は、適当に談笑していてください。

※MTBがいつ来るのか? ということが、まったくイメージにない状態でいてください。

(3)ハイカー役の人たちの後方から、マウンテンバイカー役の人がMTBに乗って通り抜けてください。ダメ押しで(?)、もう一人のマウンテンバイカー役の人が、通り抜けてもよいと思います。

※このときに、音もなく、“突然”通り抜けるというのがポイントです。
※使用するMTBには、鈴などが付いていないものを使ってください。
※スピードは、特に速くする必要も、遅くする必要もありません。普通でいいです。

・このときにハイカー役の人は、マウンテンバイカーに対してどんなことを感じる(感じた)でしょうか?
・また、走行スピードはどのくらいに感じるでしょうか? 
・マウンテンバイカーが実際の走行スピードを伝え、そのギャップを確認し合うことも大切だと思います。……さらに続けてみましょう。

(4)最初に行った方法は、いわば“不意打ち”状態です。
今度は後ろから通過するときに、マウンテンバイカーは「すみませーん、通りまーす」などと、声をかけてください。後方から通過する(追い抜く)だけでなく、前から行って、すれ違う状態でも良いと思います。

ハイカーズ・シミュレーション後

“不意打ち”状態よりは「マシ」でしょうが、やはりハイカー役の人は、恐怖、脅威を感じると思います。ツアー中にこの体験をして頂いたときに、「マウンテンバイカー、けしからん!」といった方もいらっしゃいました。マウンテンバイカーの走り方によっては、そう思われることも十分に考えられます。

以下、体験した皆さんの感想です。
・MTBが来るとわかってはいても、やはり突然通過された感じ。とても怖かった。
・正面からMTBが来たときは予測ができたが、後方からではやはり怖いと感じた。
・マウンテンバイカーが通過した後に通過スピード(時速5〜10km)を聞いて、そのあまりの遅さにびっくりした(実際のスピードより速く感じた)。
・マウンテンバイカーはゆっくり走っているつもりでも、止まっているハイカーのすぐ脇を通り抜けるときは、ハイカーからするととても速く、そして怖く感じた。

“やまみちアドベンチャー”が提案していること

ハイカーと出会ったら、速やかにMTBから降りて、通過、あるいはすれ違う
ただしハイカーが道端で避けて待っているときには、乗車したままで、ゆっくりのスピードで通過し、笑顔で挨拶する。丹羽氏の場合、立ち話〜話し込む(!)、ということも多々あるそう。

ウエアは明るく、目立つデザインを選ぶ

ハイカーから認識されやすいという意味。だけど、里山を走るときはスポンサーのロゴがたくさん入った、いわゆるレースをイメージさせるウエアはできるだけ避けたほうが良いかもしれません。以前ハイカーにアンケートをしたところ、レーシングジャージを脅威に感じるという人は多かったのです。

ミラーのサングラスは避ける
ハイカーにとって、“こちらの目が見えない=脅威”と感じることが多いということ。


やまみちアドベンチャー
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E-MAIL /info@yamamichi.jp



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