| あ行 |
| アーレンキー |
六角形の穴が開けられたボルトを締めるための工具。自転車では最もよく使われる工具の一つで、MTBの場合5mmがあればほとんどバラバラになるといっても過言ではないほど使用頻度は高い。トルクがかけやすい、潰れにくい、大小さまざまなサイズ展開があるなどのメリットがある。語源は発明者および商品化したアメリカの工具メーカーの商標から。同義語として「ヘキサゴンレンチ」「ヘックスレンチ」「六角レンチ」などがある。 |
| ISIS(アイシス) |
トゥルバティブ、クリスキング、レースフェイスの3社が中心となって策定したクランクとBBシャフトの嵌合(かんごう=はめ合わせ)規格。円形の10本の溝でBBシャフトとクランクをはめ合わせるのが特徴。1999年のインターバイクショーで発表された。International Spline Interface Standard(国際スプライン結合標準規格)の略。 |
| アウター受け |
ブレーキやシフトワイヤーの端部に付くアウターカップを入れる場所。溶接もしくはリベット止めによりフレームに付けられている。アウター受けの形状により、アウターカップの種類が変わってくるので注意が必要となる。 |
| アウターギヤ |
フロントに設けられたギヤのなかで最も歯数が大きいチェーンリング。ロードの場合2枚がスタンダードで、大きい方がアウターギヤ。これに対して小さい方をインナーギヤと呼ぶ。最近ではフロントギヤが3枚のチェーンホイール(コンパクトクランク)が登場し、その場合の呼び方は大きい方からアウターギヤ、センターギヤ、インナーギヤとなる。 |
| アウターワイヤー |
ブレーキやシフトを操作するにはワイヤーを介して行う。それにはインナーワイヤーと、それを通す外側のアウターワイヤーの2種類が必要となる。 |
| アシストバー |
ロードバイクではドロップハンドルに装着する補助ハンドルのこと。トライアスロン競技で登場したクリップオンタイプのDHバーが元祖。その後、ロードレースでも個人TT種目用のバイクなどに装着され、高速時の空気抵抗低減を図るパーツとして定着した。現在では禁止されたが、集団走行のロードレースでも使用できるタイプのモデルが登場したこともある。チネリ・スピナッチなどが有名。 |
| アジャスター |
ブレーキやシフトに使われるワイヤーの伸びやたるみを調整する小物。回転させることにより、ワイヤーの張り具合を調整できる。ブレーキアーチやリアディレイラーなどに付いている。 |
| アジャスターバレル |
ワイヤーの伸びを微調整するための樽型のダイヤルのこと。ワイヤー式のブレーキレバー、シフター、ディレイラーなどのアウター取り付け部にあることが多い。時計回りに回すとアウターが引っ張られ、インナーワイヤーの伸びを吸収できる。 |
| アタリ |
まっさら新品の機械の動きが、使っているうちによりスムーズに作動するようになること。「アタリが出る」「アタリが付いた」と使う。金属、樹脂などの表面にある微細な凸凹が摩擦で滑らかになったり、潤滑油が浸透することなどでこうした現象がおこる。「なじみが出る」も同義。 |
| アナトミック形状 |
構造に即した使いやすい形状で作られた部品のこと。特にハンドルバーやサドルなどにこのアナトミック形状を採用したパーツがよく見られる。 |
| アヘッド |
現在完全に主流となっているヘッドセット方式のこと。ヘッドセットのベアリングの圧力調整とステアリングコラムの固定を、ステムのクランプ一つで済ませてしまう方式。ヘッドセットのベアリングとフォークを二重ナットで固定し、ステムは別の斜めウスのボルトで固定していた従来方式に対して、部品点数が少なく大幅な軽量化と使用工具の簡素化を実現した。1990年に「アヘッドセット」の商標で現在のケーンクリークが発売したのが語源。 |
| アヘッドステム |
アヘッドシステムに使われる専用ステム。以前のステムのように、ステアリングコラムの内側に引き上げ棒でウスを押しつけて固定する機構は省かれている。そのためステム単体は軽量。固定方法は、ステアリングコラムをステム本体でクランプするもの。 |
| アルミ |
軽くてサビないというアルミ素材。自転車フレームに使われるそれはマグネシウムや亜鉛、銅、ケイ素などを添加した合金となっている。これは引っ張り強度などの機械的性質を向上させるためだ。アルミ合金は添加される素材により7005、6061など4桁の数字で表わされる。MTBのフレーム素材として多く使われることで以前に比べ軽くて強度のあるチューブが多く開発され、ロードバイクでもここ数年はこの素材を採用したフレームが定番となっている。 |
| インターナショナルスタンダード |
ディスクブレーキキャリパーの取り付け規格のこと。ハブ軸に平行に二本のボルトでキャリパーを固定する方式。 |
| インチ規格 |
設計の単位がインチのもののこと。1インチは約25.4mm。アメリカ生まれのMTBではインチ規格とミリメートル単位のメトリック規格が混在しており、ヘッドセットなどは1・1/8インチという風にインチ規格で、ボルト類はほとんどメトリック規格である。一部アメリカ製パーツではインチねじが使われていることがあり、いっけんサイズが近くてもメトリック工具で回してしまうとサイズが合わずにねじをなめてしまうので注意。「ユニファイ規格」ともいう。 |
| インテグラルヘッド |
ヘッドセットのベアリングを納めるワン(カップ)を省略し、ベアリングを直接フレームのヘッドチューブに圧入するヘッドセットのこと。軽量化になること、ヘッドセットの高さを抑えられるためポジションの自由度が上がること、必然的にヘッドチューブ外径が太くなるのでヘッド周りの剛性が上がることがメリットとされ、ロードバイクに多く取り入れられている。MTBではごく一部のブランドが採用するにとどまっている。いっけん似ているものに「ゼロスタック」がある。 |
| インナーギヤ |
フロントのギヤの中で一番小さいチェーンリング。 |
| インナーキャップ |
ブレーキやシフトに使われるインナーワイヤーの末端に付け、それがほつれるのを防止するキャップのこと。ブレーキ用とシフト用ではサイズが違う。 |
| インフレーター |
空気入れのこと。携行用なら常にフレームに取り付けておき、走行中に起こったタイヤのパンクや空気の充てんの際に使用する。基本的にエマージェンシー用の空気入れと考えるのが正しい。普段タイヤに空気を入れるならフロアポンプが便利。 |
| ウエーブローター |
花びら状のディスクブレーキのローター(回転する円盤)のこと。ローターとキャリパーおよびパッドの間に泥が詰まりにくいこと、パッド表面を常時クリーニングしてくれること、ローターが熱を持ったときの変形の影響が少ないことなどの利点がある。とくにマッドコンディションでは効果絶大。 |
| エア圧 |
空気の圧力のこと。単位はhPa(ヘクトパスカル)、Bar(バール)、psi(ピーエスアイ)、気圧などがある。サスペンションの場合はエアスプリングの圧力の場合と、ダンパー内部のエアチャンバー内圧の場合の二つがある。タイヤとサスペンションでは圧力が違うので、基本的にはポンプの兼用はできない。 |
| エアインジケーター |
タイヤの空気圧を測るための機具。タイヤは空気圧により走行フィーリングが大きく変わる。そのため適正な空気圧を把握するのは必要不可欠だ。フロアポンプやインフレーターにもエアインジケーターの付いているモデルもあるが、それらは誤差が大きいと言われている。したがって、正確な数値を知るにはエアインジケーターでエア圧を測りたい。 |
| エアスプリング |
前後サスペンションのスプリングに圧縮空気を使ったもの。金属をつかったコイルスプリングに比べて軽くできるのが主なメリット。また、スプリングレートもエアポンプで調整できるので、体重に合わせるためにコイルスプリングを取り換えるというコストも掛からない。 |
| エアロスポーク |
通常、スポークの断面は丸形状になっているが、エアロスポークのそれは平たくなっているのが特徴。昔は「きしめんスポーク」などとも呼ばれていた。もちろんスポークが空気の流れを乱すことを抑えるのがその理由だ。 |
| エアロリム |
かつては背の低い長方形断面だったリムが、1970年代のエアロブームに乗って三角形状となったのが、エアロリムの始まりといえるだろう。現在エアロリムの主流となっているディープリムとは比べものにならないが、とにかく心意気だけは“エアロ”なパーツである。三角形状となったおかげでリム剛性が増し、しっかりしたホイールが組めるようになったことのほうが、むしろエアロリムのメリットといえる。 |
| エクサドライブ |
カンパニョーロのドライブトレインの構造的名称。ロー側2、3枚のギヤ同士を連結することで軽量剛性なスプロケットの実現に成功した。なおトップ側の4、5枚は従来どおり単体構造になっている。またフロントチェーンホイールにはスパイクピンを設定することで、同様にエクサドライブ化されている。98年にはエクサドライブマーク2へと進化し、現在はウルトラドライブとその名称が変更され、さらなる高い変速性能を実現している。 |
| STI(エス・ティー・アイ) |
Shimano Total Integration(シマノ・トータル・インテグレーション)の略で、それまで別々に操作していたブレーキレバーとシフトレバーを一つにまとめ、より快適なバイクライドを可能にした画期的製品の名称。通称STIレバー。変速時にハンドルから手を離さなくてもよくなったことでライディング時の安全性も大きく高まった。ストレスフリーという、シマノの開発コンセプトの象徴的存在。 |
| SPD(エスピーディー) |
Shimano Racing Dynamics(シマノ・レーシング・ダイナミクス)の略。シマノが92年に発表したバネ機構を使用する、クリップレスのペダル&レーサーシューズ一体型システム。発表時はMTB用システムのみの展開だったが、現在はロード用の「R」さらに「SL」にまで進化した。 |
| エルゴノミクス |
Ergonomics(エルゴノミクス)とは日本語で「人間工学」と訳されている。機械の設計や作業環境を人間の特性に合わせることを目的とする学問。転じて使い勝手を重視した設計がされているパーツに使われる接頭辞として使われている言葉。使い手に優しくあってほしいサドルやブレーキブラケットは当然として、なぜかピラーにもこの“エルゴ”という言葉がついた製品が見受けられる。 |
| エルゴパワー |
シマノのSTIレバーと同じ、カンパニョーロの手元変速システムの名称。ブラケット、ブレーキ&変速レバーにカーボンをふんだんに使ってあるレコードグレードのエルゴパワーは、作り込みのていねいさが伝わってくる逸品。内部部品の作動部にはベアリングもふんだんに使ってあり、作動性の高さでも定評あるところ。またエルゴの接頭辞がついているだけあって、ブラケットの握りやすさも高評価を受けている。 |
| エンド |
自転車の場合エンドという言葉はフレームの前後輪が収まる部分を指す。もしくはそのフレームパーツ。 |
| エンドキャップ |
ハンドルバーの両端部分もエンドというが、エンドキャップはそのエンド部分に取り付けるキャップのこと。ハンドルのエンド部分がむき出しになっていると、落車した際、身体にその部分が当たりケガをすることもあるので必ず取り付けること。ロードレースではルールにより装着が義務づけられている。 |
| オイル |
油のこと。MTBではサスペンションの減衰力を出すためのオイル、回転部分や摺動部分の潤滑をするオイル、油圧ブレーキ用のオイルなどさまざまな種類のものが使われている。ブレーキ用でDOTという規格が使われている場合は、「ブレーキオイル」ではなく「ブレーキフルード」というのが正しい。これはDOTフルードが厳密には油ではないことから。 |
| オーバーサイズ |
直訳すれば「大きなサイズ」。普通はヘッドセット内径およびフォークのステアリングコラム径が1・1/8インチのものを指す。場合によってはステム取り付け部分の直径が31.8mmのハンドルバーを指すこともある。 |
| オクタリンク |
シマノのBBクランクのかん合規格。オクタ(8)の意味の通り8本の角形の溝がBBシャフトに掘られているのが特徴。結合剛性が上がるのでペダリングの時のダイレクトさが増すといわれている。ISISドライブとは互換性が全くない。 |
| おちょこ |
リヤホイールを上から見た時、スプロケットがおちょこの形に似ているところからこう呼ばれる。「リヤホイールは多段化されておちょこ量が増えてしまったのでホイールバランスが悪くなった」とか「おちょこ組みになるのでリヤホイールのフリー側は2mm短いスポークを使う」といったセンテンスで見受ける単語。 |
| オフセット |
意識的に中心位置からずれて取り付けられていること。自転車では主にフロントフォークオフセットという呼び方で使われる。フォークはステアリングコラムやヘッドチューブに対してフロントエンドが斜めの位置に溶接されている。フォークオフセットとはコラムの延長線上とエンドの中心の距離のこと。 |