 |

楽しむことがシェア・ザ・ロードのPR
自転車に乗っていると、道路がクルマのためにあると痛感させられた苦い経験を持っている方も多いはず。このままでよいのか? バイシクルクラブ編集部ではこの「シェア・ザ・ロード」をキーワードに、道のあり方、私たち自転車のできることから、歩行者と自転車、そしてクルマが共存できる方法を考えていく。
自転車が走りやすい道路環境を作る

日本サイクリング協会(JCA)
小林博氏・山口文知氏
自転車を趣味とするお2人。日本サイクリング協会ではスポーツ自転車を広めるため、レースから、指導、自転車道の調査まで幅広い活動を行っている |
趣味としてスポーツ自転車に乗る多くの人は「自転車は車道を走るもの、やむを得ないときに自転車通行可の歩道を走る」ということを知っている。
ところが、日本ではスポーツ自転車に乗ることがなければ、自転車が車道を走るものということは知らないまま。さらに「自転車=歩行者」という誤解が知らぬ間に常識となりつつある。
これはクルマのドライバーにとっても脅威だ。結果として車両としての自覚をなくしてしまった自転車は手のつけられない存在となり、車道の逆走、無灯火という、クルマのドライバーにとっての恐怖体験を引き起こす。この体験をしたドライバーはいつしか自転車がトラウマとなり、クルマが車道を走る自転車へ、嫌がらせやプレッシャーをかけてしまう要因の1つになっていることは間違いない。
|
|

|
つまり、このままでは自転車にとっての負の連鎖が続いてしまう。あわせて「警察庁が自転車へ赤切符の適用」という結果も導いてしまった。
こうした負の連鎖、認識のズレ、ジレンマを一番感じているのが、私たち自転車乗りだ。
バイシクルクラブ編集部の提案するシェア・ザ・ロードは「この負の連鎖、認識のずれを少しずつ直して、折り合いをつけて道路を使っていこう」という運動。そして最終的には「自転車が走りやすい道路環境を作っていく」というのが目標だ。
「では、私たちに何ができるのか?」 ということを今後誌面で考えていく。
今回は今まで多くの自転車愛好家に向けて指導活動をおこなってきたサイクリング協会の小林博氏に話を伺った。「残念ながら多くのドライバーの意見は『自転車が危ない、邪魔だ!!』というのが本音のようです。
教育論になってしまいますが、自転車で遊ぶってことは否応なしに社会にかかわるわけです。経済活動をやっている運送屋さん、郵便屋さんたちが走っている道路を使っているわけですから社会とかかわるわけです。だから折り合いをつけようという発想です。
でも、いきなりは難しいので、自転車を買い物や通勤といった実用的なものとしてではなく、趣味として考えてもらえるイベントを考えています。
例えば脚の筋肉を有効に使えるようにサドルをちょっと高くするような指導をするだけで、自転車でこんなに距離が走れるんだということを認識していただけたことがあります。1人でも多く自転車に乗ってくれ、興味をもってもらうことで、自転車側の意見を考える人を増やしていけば、その意見は行政を動かす力にもなります」。
つまり、自転車愛好家を1人でも増やすことがシェア・ザ・ロードの推進力となるわけだ。編集部では今後、「シェア・ザ・ロードを広めていく。
(バイシクルクラブ 6月号 p26〜p27 掲載)
|
|
|