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ツウ好みの渋さが光る!新たな足回りで快走
チューブを入れる普通のタイヤ、いわゆるクリンチャータイヤが自転車の主流ですが、チューブとタイヤが一体化した「チューブラータイヤ」には、さまざまなメリットがある……と、僕のようなホビーレーサー(平たく言えば一般人)の耳にも入ってきます。いわく真円度が高く、しなやかなので走りが滑らか、バーストパンクをしないので落車の危険が少ない、軽量であることなどなど……。
そして今回、ロードバイクに乗り始めて3年目にして初のチューブラータイヤをゲットしたのです。百聞は一見にしかず、百見は一乗にしかず。クリンチャータイヤと本当に違うのか、体験する機会を得たのでした。
ホイールは本誌でお馴染みのライター、エンゾ早川氏に組んでもらったもの。アンブロッシオのリム、クロノF20にホイールスミスのスポーク、そしてデュラエースのハブといった組み合わせで、いかにも通好み。早川氏いわく、
「一般的なユーザーに向けたノーマルなホイール。加速がいいのに硬すぎず、疲労が残りづらいので、ペダリングなどテクニックを勉強するのにいい」
とのことで、タイレルという超モダンなバイクにトラディショナルなアイテムの組み合わせだ。タイヤはベロフレックスのカーボンと、自分には少々ゼイタクな逸品を奮発。ホイールを組むのも、スプロケット交換も人任せという、大名的なふるまいがヒンシュクを浴びつつも、さっそく走ってみることに。
まず、リラックスしたペースで20kmほどの距離を走ってみたのですが、実に好感触。路面から弾かれず、しっかり凹凸を吸収しつつも、空気圧が低いようなベタっとした感じではない。走れば走るほど、俺っていいタイヤを履いているゼ、と満足感が湧いてくる。一方、時速30kmを超えるペースで走ったり、ダンシングすると物足りなさもある。ふだん履いているのが比較的剛性が高く、リム高もあるカンパニョーロのユーラスなので、それに比べると地面からの突き上げが少なく印象が優しい分、ダイレクト感が薄れて物足りない……と感じるのかも。
チューブラーを味わう、といいつも、ホイールの違いの印象が入ってしまったりして、タイヤ自体の違いを感じ取るのは難しい。けれど、レースでもロングライドでも、今の僕だったら、今回のチューブラーホイールの使用を選ぶだろう。なぜなら、どうモノが変わろうがタイムの大幅な短縮は望めないのだから、それだったら乗っていて気持ちいいのが一番。その意味で、今回のチューブラータイヤは末永く愛用できそうで、うれしい出会いとなった。(田村)
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