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ロングタームレポート_TESTACH



ロングタームレポート_TESTACH


2年前、悩みに悩んで700Cの1台目を購入

まずはじめにお断りを。このロングターム、スタートしたものの私の手元に自転車はありません。それは、私がどうしてこの自転車をオーダーしたのか、どういう意図で作られていくのかをしっかりお伝えしたいからなんです。

さて、そんなこのロングタームのテーマは26インチのロードバイク。一般的にロードバイクのホイールサイズは700Cと呼ばれるサイズ。これは全世界共通で、ツールを走るすべての自転車は700Cのホイール。

私の身長は150cm。2年前にロードバイクに憧れ、1台目を購入する際、ショップで650Cという一回り小さいホイールサイズがあることを知った(650Cならさらに小さいフレーム サイズの選択が可能)。採寸した結果、私はちょうどボーダーライン。でも乗れなくはないし、650Cなら余裕のあるポジションが出せる。当時はロードバイクについて素人同然だった私(あまり成長していないけど)、700Cのほうが、カラータイヤなどパーツバリエーションが多いし、ロードならゼッタイ700C以外ありえない、という信念のもと、700Cのテスタッチ最小フレームを購入した。

それから日々の通勤に、イベントにと大活躍をしてくれている私のロードバイク。小さいサイズでありながら、とてもよくできたフレーム設計がされていて、とくに不満は感じなかった。しかし、編集部もっちゃん(彼女も身長150cmのミニベロを借りて乗ったとき、「あれ?」と思ったのだ。私のバイクには、ステムの短さからかハンドルに体重が乗る感覚がナイ! と。今まではそれが普通だと思っていたけど、この感覚がかなり気持ちよく感じ、今のバイクに疑問を感じるようになった。そもそも海外の大柄な選手と日本人のチビである私が同じホイールサイズって? フレームを小さくするなら、ホイールも小さくするべき? こうして生まれた小さなホイールサイズのロードバイク構想。今の愛車のビルダー・東洋フレームの石垣さんに相談したところ、私の考えに賛同してくれ、石垣さんのもとでめでたく製作開始となった。


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650Cと700Cホイールの特徴を
比較してみよう


メーカーの方に話を聞くと、やっぱり700Cの人気は根強い。迷った“700C”が、ボーダーっ子(身長145cm〜158cmくらい)のお決まりになっているらしい。私だって問題なく乗れるならゼッタイ700Cがいいに決まっている。……なんて言ってても、背は伸びないので、各ホイールサイズの特徴を調べていこう。

まずは700Cと650Cの比較。外径の差は51mm。タイヤ径が大きい分、700Cは慣性がつきやすく、スピードに乗ったら高速域を保ちやすい。一方、650Cは径が小さいので、漕ぎ出しが軽いのが特徴。さらに圧倒的に700Cのほうが流通しているので、どこでもチューブなどが手に入りやすく、リムやタイヤのバリエーションも充実しているという特徴もポイント。

次はここで出てくるもう1つの規格26インチの話。26インチのホイールは基本的にMTBで使われている。しかし、その外径は650Cとほぼ等しいのだ。正確にいうと、26インチでタイヤが1.0の幅(=ロード用の26C 相当の太さ)のものと、650×23C のホイールサイズが同じということだ。ここのキーは、650Cという規格が今までトライアスロン用として流通してきたということ。つまり細くてバリバリレーシーなタイヤが多い。さらにタイヤ内の容積が小さいため、700Cと同じ空気圧を入れた場合、より硬く感じ、レース以外では乗っていると疲れやすいタイヤと言える。そこでタイヤ幅の広い26インチの選択が出てきた。MTB用では最細のタイヤ、太さが1.0ないし1.25 のものは適度な太さとなり、通勤やサイクリングでちょうどいい乗り味を提供してくれる。(たなか)


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(写真上)設計図を書いてくれたのは京都の美大に通うハヤカさん。卒制で自転車の製作に取り組んでいるが、卒業が危うい切羽詰った状況に… 。でもその素質は石垣さんのお墨付き!
(写真下)できあがった実寸の設計図の上にパイプを並べる。中央の丸い物体はBB 。これが前三角の原型。なんだか自転車になるとは思えないビジュアルでしょ?  パイプのマーカーはバデッドされている位置


今回はオーダーバイクなので私のバイクが作られる過程を追っていこうと思います!

クロモリって、ほんとに鉄なんだ……

オーダーバイクを頼むなら、製作過程を見学したい!  そこで年明け早々、大阪の工場まで押しかけてきた。この日の作業は、実寸の設計図を書くこととパイプの選定をすること。ビルダーの石垣さんは、すでに私が乗れる26インチのロードバイクの構想が頭の中にできあがっていたようで、パイプの長さや角度などの数値を算出。その数値をもとに実寸大の設計図はできあがった。そしておもむろに鉄のパイプを取りだし、設計図に重ねた石垣さん。「え、こんな普通(?) の鉄のパイプから自転車ができあがるわけ〜? 」と私の想像以上に見た目はごくごく普通( 中身はバデット加工が施されているすぐれもの) の鉄パイプ。なんだかちょっと新鮮でした!

・TESTACH のお問い合わせ
東京サンエス http://www.tsss.co.jp/

・取材協力
東洋フレーム http://www.toyoframe.com

(バイシクルクラブ 2008年2月号 掲載)


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