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リアホイールは左右のスポーク形状が違うのが最大の特徴。カセット側がアルミの“ジクラル”、反対側はカーボンファイバー製となっています。マヴィックの新しい“トラコンプ”理論による設計なのだとか。基本的にスポークの交換作業を行わないR-SYSには、最初からサイクルコンピュータ用のマグネットが装着されています。両サイドの止め具を外して位置の調整が可能。リア計測派にはちょっと残念。 |
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依然素人ライダーな私でもわかる特長あるホイール
「床の間バイク」の汚名を挽回せねば、と今回やってきたのが箱根。マヴィックの新型ホイール2種を試す機会に恵まれたのです。ホイールによる走りの違いなど、ワタシごときでは到底わからないと思っておりましたが、これでも一応キシリウムESユーザーのワタシ。同ブランドの乗り比べで、しかもその場で試せるとなれば、何か感じるかもしれない。そんな期待と不安の混じった気持ちでの試乗となりました。今回試乗したホイールはマヴィックのR-SYSとコスミックカーボン・アルティメイト。どちらも08年の新作ホイールです。このホイールの詳しいインプレッションは82ページからの最新ホイールテストページで紹介されていますので、ここでは初級ホビーライダーであるワタシが見た「最新ホイール」を書いていこうと思います。
まずはR-SYSから。このホイール、意外に地味なデザインです。リムにモデル名が入るのはマヴィック独特のデザインですが、R-SYSはその文字が読めないくらいにデザイン化されています。カラーもブラック&シルバーの落ち着いたもので「第三世代の新コンセプトというならもっと派手にすればいいのに」と感じるくらい。でもいざBMCに装着してみると、フレームのブラック&シルバーと見事にマッチ。これまでは「キシリウムESの赤いスポーク&ハブがアクセントになってカッコいい」と思っていたのに「こっちのほうが大人っぽくてカッコいいかも」と思ってしまいました。どんなカラーリングのフレームにも合わせやすい……これはホイールにとって性能と同じくらいに重要なポイントなのかもしれません。
このR-SYSは「トラコンプ」というコンセプトによって開発されたそうで、簡単に言ってしまえば” 伸び縮みしない硬いスポークで剛性を高める“もの。従来のホイールがスポークのテンションで剛性を出していたのに比べ、R-SYSはスポークでリムやフランジを支えるようなイメージでしょうか。ちなみにトラコンプとは「トラクション=伸びない」と「コンプレッション=無負荷の状態にならない」の合成語です。このコンセプトに基づいて採用されたユニディレクショナルカーボンのスポークが、R-SYSのデザイン上のアクセントにもなっています。フロントは左右ともにカーボンスポークを採用。形状は丸型でスピナジーのザイロンを彷彿とさせるものですが、ザイロンとは違って伸び縮み方向に硬い素材です。
と説明はこれくらいにしてさっそく試乗。実は乗る前に、ホイールの素材やコンセプトに関する説明を聞かないで乗ったのですが、実に明快なホイールでした。ひと言で言えば「前に進むホイール」。平坦な道はもちろん、ちょっとした上り坂などに差し掛かると、ひと踏みひと踏みが着実に推進力に変わっているな、と実感できます。キシリウムESもオールマイティで素晴らしいホイールですが、R-SYSはそのオールマイティぶりが3割増しといった感じです。それにとにかく軽い。ワタシが苦手な上り坂も、軽さと推進力の恩恵で、小さなモーターを仕込んだようにサポートしてくれます。硬いといわれるスポークから硬い乗り心地を想像していましたが、路面の継ぎ目を越えるときもショックはさほど大きくありません。これならロングライドでも威力を発揮してくれそうです。
さてお次はコスミックカーボン・アルティメイト。これはコスミックカーボン・プロの進化版で、R-SYS同様に「トラコンプ」コンセプトに基づいて開発されたホイールです。このホイールを初めて見たとき、その形状に少々ビビリました。リムと一体成型のように伸びたスポークは超薄型の平型カーボンスポーク。それがハブを貫通するかのように見えるのです。聞けばこのスポークはハブを介してその先に伸びたスポークと1本になっているそう。つまり長いスポークがリムからリムまで通っているのです。リムとスポークは直接接続されており、リムにはニップル穴のようなものすら見当たりません。まさにホイールがひとつの構造体で、全体の剛性を確保しているというワケです。本当にこのホイールは、これまでの概念を超えた感じで一見の価値アリ、という感じです。
装着したイメージもR-SYSがストリートスポーツなら、アルティメイトはレーシングマシンという趣。カーボン地にイエローのレタリングもいっそうの迫力を醸し出しています。乗った印象はR-SYSが特急なら、アルティメイトは新幹線。スピードが乗ってからの推進力は驚くほどでした。ただ今回の箱根のようにアップダウンや加減速が多いコースではよさがスポイルされるかもしれません。それとアルティメイトはある程度トレーニングを積んだライダーが乗って初めてポテンシャルを引き出せる感じを受けました。
それにしてもホイールの進化って本当に感じられるものなんですね。(ピ)
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走るのが怖くなるくらいに薄いブレードタイプのカーボンスポーク。モノブロック構造を採用し、強度は抜群に高いそうなので、安心とのこと。リアはカセットの反対側にアルミ製のベースを装着。フランジに引っ掛けるタイプのスポークではなく、ベースに直接接続しています。 |
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