自転車How-To

アイウエアの選び方

アイウエアはグローブやヘルメットと同じように身体を保護するもの。あまり使用していなかった人もデザインだけで選んでいた人も、 レースシーズンが本格的に始まる前に、 一歩ふみこんだアイウエア選びをしようよ。


photo 講師紹介
メガネナカジマ 店長 中島正貴さん
片山梨絵選手などアスリートの視界をサポートするメガネナ カジマの中島さん。自身もMTBやスノーボードを楽しむスポ ーツ好きで、ライダーに最適な一本を製作してくれる。普通 の眼鏡作りも独自のノウハウを持っている信頼のショップだ
メガネナカジマ 神奈川県川崎市多摩区中野島3-14-2
TEL:044-933-1343 年中無休 AM10:00〜PM20:00
http://www.h2.dion.ne.jp/~opt/

カラーチョイスで潜在能力を引き出す


同じフレームでも様々な色のレンズが用意されていて、シーンに応じたカラーを選ぶことで走りやすさや疲れにくさを選択できる。

「レンズカラーによって運動時の反応時間は変わります。赤系でコントラストの強いレンズが一番速い。でも長時間乗るならコントラストがきつすぎないナチュラル系のレンズを選ぶという選択肢もあります。あとは、各自の好みですね」。

レンズ交換できるフレームも豊富に用意されている。ロングツーリングなら2〜3枚ほど用意したい。

レンズ交換が面倒という人には調光レンズという選択肢もある。紫外線量に応じてレンズ濃度が変わる。ロングツーリングには最適だ。

また「夜はクリアが一番。イエロー系は街灯がギラついて逆に見えにくい」と中島さんは言う。撮影実験の結果からもそれは明らかだ。

違和感があるとの声もあるカーブの大きな度付きレンズは「一にも二にも検眼が大切。しっかり検眼すれば問題ありません」とのことだ。



路面視認性が変わるカラーレンズ
裸眼(≒クリア)からハイコントラスト系(暖色系)からナチュラル系(寒色系)まで同一条件で撮影した。
オンロードとトレイルでの環境と見え方の違いも参考にしてほしい。

柔らかくコントラストがつくアンバー系   晴天時は眩しさに疲れる裸眼orクリア
  暖色系になるとコントラストがはっきりしてくる。濃度は薄いが路面状況はつかみやすくなった。日陰の部分も見やすい範囲。ブルー系と同じくオールラウ ンドに使えるが、どちらを選ぶかは好みの範囲と言える     撮影は春先でそれほど眩しくないが、真夏の炎天下ともなると裸眼ではつらい。ただしクリアレンズの場合は、色はなくともUVカットが施されている点は 異なる。雲が厚いときや雨天時はクリアレンズでもいいだろう

しっかりコントラストがつくレッド系   眩しさを抑えつつ自然な色味のグレー系
  メガネナカジマオリジナルレンズ「ワイプアウト」。かなりコントラストがはっきりする。オンロードでは気持ちがいいぐらいだ。しかしトレイルでは路面状況をつかみやすい反面、日陰は見えにくい。MTBなら曇天向き     グレーの場合は色味が変化しないので、違和感がなくコントラストの変化もほとんどない。もちろん眩しさを抑えてくれる。ただし陰などはかなり暗く見えるので、MTB のように木陰に入る状況では晴天時でも使いづらい

色味が強く曇天でも違和感があるイエロー系   MTBで使いやすいナチュラルなブルー系
  他の条件と同じくするため晴天時に撮影した結果、かなりコントラストが強く見える。実際ギラギラしすぎて目が疲れる。曇天時は眩しくはないが、色が濃 すぎて判別しにくい。スキー場など無彩色の状況で扱いやすい色だ     こちらはメガネナカジマオリジナルの「ランプアイ」というレンズで自転車用に開発したもの。幅広い天候で使いやすく、見た目も自然で疲れが少ない。ト レイルの陰の部分も見やすいので、MTB でも安心して使える


色が変わる!調光レンズ
紫外線によってその色を変化させる調光レンズ。写真はメガネナカジマオリジナルのイエロー〜ブルーレンズ。
「おはようからおやすみまで」路面を見つめることが可能なのだ!

   
日没約30分後に撮影。濃度15%と淡いイエローに変化。日没直後ならまったく問題ないレベルだ。濃→薄への変化時間は約5分。薄→濃へは約30秒。日陰に入ってすぐに変化するわけではない。ロングツーリング向きだ 濃度80%のブルー系(ランプアイ)レンズに変化。眩しさを抑えつつ、ブルー系なので自然な印象。オールラウンドに使えるレンズだ。メガネナカジマで は他に、グレー〜濃グレー、オレンジ〜グレー等を用意している



疲れを抑える 偏光レンズ

光の乱反射を抑えてくれる偏光レンズ。目の疲れが軽減されると言われているが実際の路面ではどうか?
撮影の結果、オンロードではかなりの効果が期待できることが判明した。

  偏光レンズは例えるならブラインド
偏光レンズはレンズ間に特殊なフィルムを内蔵して乱反射をカットしている。簡単に言うとブランドカーテンのようなもの。それ故にレンズ色が濃くなるの もさけられない。残念だけど完全にクリアな偏光レンズはない

反射を抑えて見た目しっとり偏光レンズ
   
舗装路の手前側に注目。路面の反射がほとんどなくなり、しっとりした印象に。ロングライドでの疲労軽減がかなり期待できる。トレイルでは葉の表面の反射がなくなった。ただし濃度が濃いため日陰はほとんど見えない


同じ濃度でも見え方が違う?

機械的に数値化した透過率は、同じレンズ色で濃度を比較ために数値を参考にするのは有効だが、違うレンズ色ではあまり意味がない。同じ濃度でもレンズ色が全く異なれば、見え方や体感的な濃度も違って見えるからだ

濃度(透過率)の数値は同色系で有効






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