BC女子部

第14回 2007レディースMTB徹底インプレッション!!

BC女子部

photo偉大なる女子部のご師匠
TREK 片山 梨絵 選手 (かたやま りえ)
今回お世話になるのは、チームトレック所属で、普段はフルカーボンのTREK Top Fuel 110を駆る片山梨絵選手。全日本選手権、シリーズランキング、ナショナルランキングの3冠を3年連続で達成しているという、超強者なのだ! 本誌のヨガ講座で、癒し系ライダーとしておなじみ。


オススメMTBって?迷える女子に助言されたし!

自転車好きの物欲を否応なしにそそってくる、このシーズン。ブランドごとのカタログを見ていると、「これがいいかな」などと、だんだん引き込まれて買うつもりになってしまう。
そして、女子部を大いに誘惑しているのが、最近増えに増えているレディースモデル。これまで“小さいモデル”としてラインナップしていたものは多いけれど、近年では“女性の体格や体力に合わせたモデル”が多く見られる。これは女子部のみならず、世界でも有数の小さい身体をもつ(?)ニッポン女性には感激もの。自転車もオンナの趣味にしていいのね(当たり前だけど)、という妙な喜びに浸ったりしてモチベーションもアップするのだ。

……じゃ、その07モデルを紹介しますか。ふむふむ、これカワイイ.、これもよさそうなスペック……って、そんなアバウトかつ不親切な紹介で、女子部としていいの!?(注:女子部は基本的にマイペース&少々粗雑です)

というのも、“小さいモデル”と“女性モデル”との違いがイマイチ明確ではなく、「身体が小さくて、体力がない女性向けのフレームジオメトリー」とうたっていたり、残念ながら「レディースカラー」というだけだったり、レディースモデルの定義はブランドによって実にさまざまなのだ。

メーカーのカタログは、あくまで売り文句。これに惑わされてはいけない。だから、しっかり自分たちが乗ってみて、「いい!」と思ったものを紹介しようではないか! なんて、意気込みだけはイッチョマエだけれど、正直ちゃんと違いを語れる自信はない。

そこで、師匠として現在ニッポン女性を代表するMTBライダー片山梨絵選手を迎え、今回はMTBの07モデルを乗り倒すことに。梨絵師匠、MTBの選びかたをご伝授ください!


BC女子部
MTB選びのコツとインプレのポイントはココ

(1)適正サイズを知ろう

●フレームサイズはシートチューブ長
フレームサイズは、右上図で示した高さの部分「シートチューブ長」の寸法を指す。カタログではインチ(”)やo単位、またSやMといった表記が混在しているので、下の表から自分の適正サイズを覚えておこう。バイクがあるときはサドル先端からヘッドの中心までの距離と、肘から指先までの長さが合うと、ほぼOK。

●フレームサイズのおおよその目安
身長に合うフレームサイズを覚えよう。身長が150p台前半以下の人はXSや13〜14インチあたりが適正。あとはショップで実際に乗ってみよう。モデルによってフレーム形状が異なるので、あくまで目安。

(2)どう乗りたいかで車種決め

●街乗りからゆるい林道なら走ってみたい人
ハードに山道を攻めるより、のんびりと自然を楽しみたい人は、乗車姿勢がアップライトなMTBがおすすめ。サスペンションは最小限で十分。比較的手頃な価格で手に入る

●上って下って山道をガンガン攻めたい
上りも下りも、とにかくトレイルを走り回りたい人は“オールマウンテン”モデルがよい。初級者ならば、サスペンションが悪路走行を助けてくれ、軽量なら上りがラク

●ラクして下りだけ楽しみたい
下りがラクとは言いがたいけれど、落ちるのが好きな人は“ダウンヒル”モデルのサスペンション、特に何oストロークという数字に注目! 衝撃吸収性能の目安になる




国産トップメーカーといえるブリヂストンが送り出すアンカー。XA3 Eliteは女性モデルとはうたっていないが、380oを用意。アルミハードテイルの反応のよさを生かしたクロスカントリーレーサーのためのバイク。


藪コギや担ぎありのトレイルやXCレースに!
上り性能 ★★★★☆
舗装路走行  ★★★★★
下り性能 ★★★★★
扱いやすさ  ★★★★☆


軽くてグングン進む!
「おっ! すぐにスピードを出せそうな感じが他と違うかも」とワンワン。パキッとした感覚が爽快! でも、難関コースをこの前傾で挑戦するには、ちょっと勇気が必要


キャノンデールはロードやMTBのほか、街乗りも多く手がけるアメリカンブランド。MTBでは独自開発のフロントサスでファンが多い。ラッシュ・フェミニンに続く同モデルは女性専用設計。同名の普通モデルと形が異なる。


上りがキライな人に絶対オススメ!
上り性能 ★★★★★
舗装路走行  ★★★☆☆
下り性能 ★☆☆☆☆
扱いやすさ  ★★★☆☆


ラクチンフォームで乗れる1台
「女性ブランド“テリー”のサドルが心地よいし、フレームの色もかわいらしいね」と女子部は同意見。ラク〜にのんびり景色を楽しみながら山を走りたいときに。


MTBの祖、ゲーリーフィッシャーからフルサスの女性モデルが登場! このオールマウンテンモデルは、ブレーキのリーチを短くしたり、ハンドルバーの幅を狭くするなど、細部まで女性に合わせたウレシイ設計。


操作性はバッチリの万能バイク
上り性能 ★★★★★
舗装路走行  ★★★★☆
下り性能 ★★★★★
扱いやすさ  ★★★★☆


上りも下りもイケル…気がする
「フロントサスが120oトラベルと、全モデルの中で一番長いから下りが安心」ともっちゃん。サスの調整機能はまだ使いこなせないけれど、早く上手になれそうな一台


雄大なカナディアン・ロッキーをその名に持ち、幅広いジャンルのMTBをラインナップしている。そして、今年モデルチェンジしたオールマウンテンのELEMENTシリーズに、ハイスペックな女性モデルが登場! 


こぎの軽さはさすがRockey Mountain!!
上り性能 ★★★★☆
舗装路走行  ★★★★★
下り性能 ★★★★★
扱いやすさ  ★★★★☆


ついつい悪路を走りたくなる!?
「なんか滑らかな感じ?」と悪路を選んで走るタナチュウ。こげば前へ前へと進んでくれる感じがするし、バイクが身体になじむ。いろんな難関を攻めてみたくなるかも!



WMNと付くMTBの女性モデルをこのほかにも3台リリースしているスペシャライズド。堅実なブランドだからこそ、あえて手頃な価格のモデルを試してみたくなる。トレイルへの最初のステップとして、可能性を探ってみた。


この価格でこれだけ走れば文句なし!
上り性能 ★★☆☆☆
舗装路走行  ★★★☆☆
下り性能 ★★★☆☆
扱いやすさ  ★★★☆☆


2007年一番のお買い得バイクかも!
「姿勢がラクです〜」と喜ぶデンちゃん。ハンドルが高めなので、スポーツバイクに慣れない人もこわさを感じることなくMTBに乗れるのだ。重いことを除けば、好印象!



(バイシクルクラブ 2007年1月号 P97〜P101 掲載)


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